災害時非常食試食会!

3月13日(水)社会福祉法人聖救主福祉会 「砧愛の園」(世田谷区砧3-9-19)の主催イベント、災害時非常食試食会に参加協力いたしました。「砧愛の園」は、地域の人々との交わりを大切に、日頃から積極的に地域とつながってきました。この日も入居者さまはもちろん、様々な年齢、いろいろな立場の方々が、ひっきりなしに訪れて、大盛況のイベントとなりました。法人格 砧町自治会からも、グリーンのエプロン、オレンジバンダナ姿で、理事4名が参加協力させていただきました。少しはお楽に立てたかなあ?と思います。

私共は、非常食の作成、配膳作業を担当いたしました。アルファ米は、何度もやっているので、手順通り時間さえ守れば、おいしいご飯になります。その他、カレー、豚汁、おでんなどのレトルト食品を提供いたしました。湯せんしたレトルトの袋を開けるという単純作業が、意外に手間取りました。デザートのフルーツポンチを紙コップに移す作業も、時間がかかりました。このような小規模で、顔見知りが多い状況では、不手際があったり、お待たせしたりしてもお互い笑顔で乗り切れましたが、実際の避難所では、被災者のイライラが募り、殺気立った雰囲気の中、このようにスムーズにはいかないだろうと推察します。また、参加者皆さまのほとんどの感想が「災害時でも、こんなにおいしいものが食べられる!」というのが気になりました。もちろん、以前と比べると、アルファ米、レトルト商品、缶詰など、格段に味がよくなっています。しかし、知ってほしいのは口に入るまでの、裏方の努力です。みんなが被災者になってしまった時、作る人と、食べる人に分かれてはいけないと思います。自分も何かできることを、聞いて探して協力しあうことが重要です。その協力し合う関係は、日頃の付き合いから生まれます。顔見知りを増やしましょう!

実際に携わってみると、多くの課題が見えてきました。今回、入居者さま、参加者の皆さまには、先に席についていただいて、出来上がったものをテーブルにお持ちするかたちでしたが、これには多くの人手が必要でした。平らなお皿に盛られたカレーライスは、運ぶときにこぼれそうでした。一度に1人分づつしか運ぶことが出来ません。避難所では、配布場所から食事をする場所までの、持って移動する距離と動線を考えなくてはと思いました。また、ご自分で取りに来られない方がいること、アレルギー対策、それぞれの量の調整(入居者様は、量だけでなく咀嚼に問題を抱える方がいる)もっと、弱者に配慮した、災害食の提供を考えなくてはと感じました。少し余ったご飯に、ふりかけをまぶし、ポリ袋に入れておむすびにする方法も試してみました。これは運びやすく食べやすく、一部分でも自分が調理に参加しているという意識にもなり、好評でした。最大の課題は、食事後の食べ残し、空き容器の回収だと思います。最初に分別するようにしておかないと、膨大な嵩になります。災害食を作るところから、最後の回収まで、きめ細かな計画の必要性を感じました。

このイベントに大いに刺激され、これまで、しばらく開催出来ていなかった、炊き出し訓練、ポリ袋調理、防災食のご紹介など,法人格砧町自治会でも動き出さなければと思います。皆さま、その時には奮ってご参加ください。防災は、自助・共助・近助。みんなで力を合わせましょう!(広報部 部長K)