繰り返し 何度でも D級可搬消防ポンプ訓練

法人格 砧町自治会所有のD級可搬式消防ポンプ(通称 Dポン)。平時は八丁目児童遊園内(世田谷区砧8-16-2)の倉庫に格納されています。D級可搬式消防ポンプは、一般人が操作できる最大の能力を持つ消防ポンプです。ガソリンエンジンで水をくみ上げ、放水、消火作業をする資機材です。電源は必要としません。「可搬式」という名前の通り、持ち運びがしやすく設計されていて、1~2人でも運搬可能です。軽量なため、人力で運び、狭い場所や水利の近くに設置することができます。D級というのは、もっとも小さいクラスで、初期消火に対応して、火の拡大を防ぐのに役立ちます。車両が入りづらい狭い路地などでも、活躍します。シンプルな構造なので、訓練を繰り返すことで基本操作を習得することが可能です。

4月17日(木)にも、法人格 砧町自治会のメンバーが訓練を実施いたしました。消火栓の近くまでポンプを運搬して、エンジンをかけます。通常、砧八丁目児童遊園の訓練では、公園内にある消火栓から水を取りますが、D級ポンプは自吸式のものが多く、**吸管(サクションホース)を使って自然水利や人工水利などから吸水することができます。自然水利として、河川、湖沼、池など、人口水利として、消火栓、用水路、防火水槽、貯水タンク、プールなどからも給水できます。


大規模火災が発生した時の、消火作業をするためには、平時のこまめな訓練が欠かせません。法人格 砧町自治会では、月に一回をめどに、祖師谷みなみ店街の皆様と協同で、訓練を積み重ねてきています。マニュアル通りに操作すれば、一般住民だけで初期の消火活動が出来ます。しかしその場合、息の合った操作と、適切な声掛け、など課題は多くあります。訓練を繰り返すことで、精度が上がり、町の安心につながります。自分たちの町は、自分たちで守る。特に大災害時には、消防車が何台あっても足りません。一般の方もご参加されて、体験していただき、町の防災力の強化に一役買っていただけたらと期待しています。どうか皆さま、是非訓練に参加して、砧の防災力強化を目指しましょう。5月は15日を予定しています。(防火防災部 部長O)