バス研修会のご報告

晴天に恵まれ、車窓から右に左に薄化粧の富士山の姿を味わいながら、11月7日(金)砧婦人団体連合会主催のバス研修会に参加してきました。砧から見る富士山とは、また違った趣があります。法人格 砧町自治会からは、理事4人が参加してきました。車中、砧まちづくりセンター所長から、防災についての講義がありました。在宅避難について、避難所のこと、避難の手順、家具転防止対策。話は火災予防にもおよび、近頃目立つ火災発生源、電気コードやモバイルバッテリー、テーブルタップからの出火にも注意が必要とのこと、もう一度身の回りを見直そうと思いました。バスはさほどの渋滞にも遭わず、静岡県御殿場市にある、社会福祉法人富岳会が運営する、障害者支援施設「富岳の里」に到着です。富岳の園は障害のある方の「働く・暮らす」を支えるため、就労支援・生活活動を中心に行っています。富士山のふもとの風光明媚な場所にある、いきいきと障害者の方々が活動している施設です。

理事長の施設説明のあと、「富岳太鼓」の演奏も楽しみました。知的障害者のセラピーとして和太鼓療育プログラムを取り入れたそうです。練習の成果は、数々の賞を受賞していることに現れています。和太鼓のプロ集団として、様々な場所に赴き、和太鼓の魅力を伝えているそうです。ハビリ テーションや社会自立のトレーニングとしては勿論のこと、障害者の文化・芸術活動にまで広がりをみせ広く海外からも注目を集めているそうです。「太鼓を学ぶではなく、太鼓で学ぶ」の言葉に共感しきりです。雷神組、風神組というグループがあり、地域に開かれた和太鼓教室も開催されているそうです。この日は、「絆」と「富士のライブ」を聴かせていただきました。その迫力に、体が震えました。富岳太鼓のブログには、「昨日は世田谷区砧より見学者がありました。今年で19団体目です。」とありました。年内に、まだまだ多くの見学者の来訪予定があるそうです。

このような、文化・芸術活動だけでなく、社会への価値提供にも積極的に取り組み、一貫した就労支援を行っているということです。今まで見学した施設とは違って、収益事業を多く展開していて、攻めの経営をおこなっていることに、驚かされました。給食の提供、移動販売、訪問販売、レストラン、ベーカリー、リネン工場経営、高床式砂栽培・・・・。数々の事業を展開していて、収益化を図っているそうです。どれも、但し書き付きの障害者の就労支援ではなく、本気度がすごいと思いました。太鼓演奏を聴いた後の物品販売では、パン、クッキー、アップルパイなど、本気のおいしい品々に手が伸び、あっという間に売り切れていました。

その後は、沼津漁港に立ち寄り、昼食と買い物を楽しみました。帰りの車内では、同じ地域の者同士、(今回は婦人団体なので女性同士)の話が弾み、親睦が深まり、楽しく有意義な一日を過ごしました。この日の視察で、知りえたこと、出会えたこと、感じたことなど、同じ地域の皆様にお伝え広めることも、研修会の目的だと思いました。(婦人部 部長S)