防災食なのに 美味しい?!

12月11日(月)砧まちづくりセンター活動フロアーにて、「防災食講習会」が行われました。これは地域内の町会自治会の女性で構成された、地域の活性化に貢献する団体「砧婦人団体連合会」の主催事業です。砧婦人団体連合会は、普通救命講習会、手芸講習会、バス研修会、演劇鑑賞会など、多くの講習会を実施してきています。今回はお得意の調理なので、集まった女子の皆さまは、和気藹々、作る手を止めることなく、おしゃべりにも花が咲き、災害時の食生活について、しっかりと学びました。

この日、法人格 砧町自治会に所属する理事3名は、案内役を務めました。かねてより、法人格 砧町自治会は災害時の食生活について関心を持ち、何度も主催事業として、講習会を実施してまいりました。この砧婦人団体連合会においても、コロナ前に一度、防災食講習会を実施いたしました。前回が好評だったということで、コロナ明けに、またお声がかかり、「防災食講習会」2回目となりました。

災害時のライフライン遮断に対処する手段を、様々お伝えしました。まず、最低7日分の食品備蓄。市販の防災食をそろえるのではなく、見回せば家庭内には、「常災兼備食」がたくさんあることをお知らせしました。調理も、解凍してそのまま、水を入れてすぐ、お湯を足してすぐ、ポリ袋で混ぜるだけ、ポリ袋で湯せんなど、食材に応じて多くの方法があります。そこは、ベテラン主婦の腕の見せどころ。まったく同じ材料を各グループにお配りしたのですが、それぞれが工夫して、オリジナルの献立が揃いました。

重要なことを一週間の曜日になぞらえて、火、水、食、金といたしました。大事な火と水、そして食料、それからどんな時でも万能の、お金です。「手元にある材料で、短時間で、少ない道具で」を目標といたしました。なんとメニューは10種類、加えて今回は味噌玉も作ってみました。結果、手際よく調理されて、テーブルにはきれいにお料理が並びました。盛り付けにも、それぞれの、グループの特色が出ています。さてお味の評価は、いかがでしょうか。

「まさか、防災食がこんなにおいしいとは!」「家に帰って、早速試してみるわ!」「いきなり防災食を食べるのではなく、長期保存のものや、缶詰、レトルト食品、乾物などから食べればいいのね。」「水の準備は大事だわ。給水所まで行けそうもないから」「電気、ガスが使えなくなったら、カセットコンロは常備しておかなければ。」「買い物には行けないし、一日2食としても、一週間分の献立を考える必要があるわ。」など、参加者からのご意見が聞かれました。なにより、おいしく感じられたのは、手書きのお品書きがテーブルにあったからではないでしょうか。どこかおしゃれなお店でランチを頂くようなイメージ!お店の名前も、実在するお店をもじって、「隠れ里 砧亭」といたしました。さてさて、今回も高評価をいただいたとしたら、3回目の実施もあるのでしょうか。次回は、よりブラッシュアップして臨みたいものです。(婦人部 部長S)