浴衣 盆踊りこぼれ話
おかげさまで、第45回 納涼盆踊り大会無事に完了。皆さまには大変お世話になりました。次回に向けての反省やら、企画などを話し合ってる中で、ヤグラへの登壇の誘導を担当していただいたサポーターから、こんな話を聞きました。浴衣を着た女の子の合わせが反対だったそうです。そんな子供が、複数人いたそうです。そういえば他の盆踊り大会で、大人の方でも、左前に着ている方を見かけました。電車内でも、花火大会に向かう若者が、左前に着ていたとか、合気道の試合で、子供が道着を左前に着ていたとの話も聞きます。日本では着物は「右前」で着るのが正解。右側の身頃から先に体に合わせ、その上に左側の見頃を合わせるのが右前の着方です。右前というと、右側が前に来ると思いがちですが、この場合の「前」は「先」ということです。着物を着る機会の少なくなった今、浴衣ぐらいは自分で着てみようとの意欲は買うのですが、間違った着方をしている方がいて残念です。左前の着方は、生きている人と、亡くなった人を区別するための、死に装束の時だけ。逆さ事といって、魔除けの為、普段の習慣とは逆のことを行うとされています。左前の他に「逆さ屏風」とか、「逆さ水」などです。合わせを反対に着ている姿を目にすると、縁起が悪いと、高齢の方は、忌み嫌います。
着物は男女どちらも右前に合わせます。着物の前合わせは、老若男女関係なし!洋服は、男女あわせが違うため、誤解してしまいそうですが、女性は洋服とは逆に合わせると覚えましょう。多くの人が右利きであることから、和服を右前に着ることで、裾の乱れを直したり、懐から物を出し入れするのに便利です。右手で衿元に懐紙などを入れる場面を想像をしてみると分かりやすいでしょう。襟元は、相手から見てyの字の形になっていれば正解です。法人くんの襟元もyの形になっています。また、スマホアプリでの自撮り撮影で、左右反転する場合があり、より分かりにくくなっている場合もあります。ご注意ください。
相手から見て、襟元が「y」の形、韓服の合わせは、分かりやすいですね。今年は、初めて「スズ子さんの浴衣着付け教室」を実施して、大好評でした。次回は是非、お子様の保護者の皆様に参加いただき、左前に浴衣を着る子供が少なくなるように、願っています。なお、「左うちわ」は裕福で安楽な暮らしを意味する言葉です。法人格 砧町自治会主催の「納涼盆踊り大会」でお配りした祖師谷みなみ商店街振興組合提供のウルトラマンうちわ。利き手でない左手でうちわを仰ぐ姿が、ゆったりとした生活を象徴しているそうです。地球沸騰など、怖いワードが見られます。熱中症に気をつけて、ウルトラマンうちわを使用して「左うちわ」で、夏を乗り切ってください。(広報部 部長K)