あじさい公園と呼んでいいかな
砧八丁目児童遊園は、あじさいの花が見頃です。令和4年3月にリニューアルされたときに植えられたあじさいは、弱弱しく、元気に育つのかが心配でした。それがなんと、しっかり根を下ろし、今きれいに咲き誇っています。緑や花の多いこの地域ですが、桜の開花の時期には、なんて桜の木が多いのだろうと感激し、ツツジの季節には、あちこちで様々な種類のツツジを目にします。また、区の花である「ハナミズキ」も優しく花びらを広げ、街路樹としての存在感をアピールします。そして、今の季節はあじさいです。
あじさいは紫陽花と漢字表記され、「家族」「団らん」との心温まる花言葉の他に「冷淡」「無情」などとも言われます。土壌の状態により、花色も変化することから「移り気」という花言葉も生まれたようです。移り気ではありませんが、この砧八丁目児童遊園も、いろいろな変化を見せてくれます。いつもは住民の憩いの場として、時に防災の拠点として、一時集合所に指定され、防災設備や防災倉庫も整備されています。防災訓練や炊き出し訓練もここで行われます。そして、この夏も、地域が一つに盛り上がる「納涼盆踊り大会」の会場ともなります。中央に設置されたウルトラセブン像は、他の地域からの来場者の憧れの存在です。魅力いっぱいのこの公園は、いつ訪れても、新しい発見があります。
あじさいの名所は、世田谷区内でも、京王井の頭線沿線や、二子玉川公園など数多くありますが、こんな身近に、あじさいの見どころがあることを自慢してもいいでしょう。この季節だけ「あじさい公園」と呼んでもいいですよね。もし、あじさい見物にお出かけの際には、地味な存在ですが「雨庭」もご覧ください。雨庭とは、地上に降った雨水を下水道に直接放流することなく一時的に貯留し、ゆっくりと地中に浸透させる構造を持った植栽空間のことだそうです。世田谷区が取り組む、自然の持つ力を生かして、街の魅力を高める「グリーンインフラ」のひとつです。あじさい満開、見どころ満載の、砧八丁目児童遊園にぜひお運びください。(環境厚生部 部長A)