D級ポンプ実習会

12月21日(木)夜の8時より、区立砧八丁目児童遊園でD級ポンプ(可搬式消防ポンプ)の実習会を行いました。大きなエンジン音の為、周辺の住民の皆様、お騒がせいたしました。訓練は何度でも繰り返し行わないと身につきません。毎月、第三木曜日と決めて、地元商店街「祖師谷みなみ商店街」の有志と、協働して行っています。この開始時間、夜の8時というのは、商店街の皆様のお仕事の都合によるものです。しかし、災害はいつ起こるか予測不可能で、視界の悪いこのような条件下で実施することにも、意味があると思います。実施するたびに、反省点や改善点が見つかり、ブラッシュアップしてきました。定期的に継続して実施すること、また、商店街、自治会のメンバーが、毎回入れ替わり立ち代わり参加して、消火活動に携わることの出来る人材が増えていくのは、たいへん意義のあることです。

ライトアップされた、ウルトラセブン像に見守られ、今回は、手順書を見ながら、ひとつひとつの作業を確認していきます。D級ポンプ(可搬式消防ポンプ)は、地域住民が使用できるものの中で、高い消火能力を持っています。ポンプとしては小型ですが、1分間に130リットル以上の放水ができます。操作方法を習熟した少人数での操作が可能です。震災後の断水時にはスタンドパイプが使用できないので、街路消火器やD級ポンプを使う場面が出てきます。D級ポンプの仕組みや操作方法を理解して、参加者相互に協力し合うことが大切です。また地域内に、どんな消防水利がどこにあるかの確認も、防災活動の一部です。日頃から、防火水槽や消火栓の路上観察や、標識を意識してみてください。

D級ポンプは、砧八丁目児童遊園の入り口を入った左側の格納庫にあります。公園に遊びに来た時に、探してみてください。今回の実習会も、仕組みや、各部の名称などを確認しながら、設定から放水までの操作をフォローチャートに沿って再現してみました。ポンプ操作と補助で2名、放水操作に2名と最低4名の人員が必要です。それぞれが分担した操作を行い、全体のチームワークが最も重要です。地域防災力の向上には、D級ポンプの操作に習熟した地域住民が多数必要です。今後も、毎月1回 このような実習を行い、防災力の向上に努めます。(防火・防災部 部長O)