D型ポンプ訓練 商店街と!

D型ポンプとは、一般市民が操作できる最強の消火資機材です。砧八丁目児童遊園(砧8-2-21)の、可搬式消防ポンプ格納庫の中にあります。法人格 砧町自治会と祖師谷みなみ商店街とで、協力して訓練を行うことになっています。地域の自治会と商店街の強いタッグで、災害時に力を発揮します。この連携は、日頃の、情報交換や、相互協力の下地があるからこそだと思います。

10月19日(木)午後8時より、砧八丁目児童遊園にて、可搬式消防ポンプ(D型ポンプ)の操作訓練を行いました。自治会役員はもちろん、祖師谷みなみ商店街、消防団、グループホームから参加者が集まりました。ここ砧八丁目児童遊園は、災害時の一時集合所にも指定されています。そして「防災ミニ公園」と言っていいほど、防災関連設備が整っています。防災パーゴラ、かまどベンチ、かまどスツール、防災行政無線塔、ソーラー式照明灯、バッテリー内蔵式照明灯。そして消火資機材としては、街路消火器、スタンドパイプ、D型ポンプが揃っています。この日は、その中のひとつ、D型ポンプの操作訓練をいたしました。

D型ポンプの操作手順などは、YouTubeにも多く上がっているので、どのようなものなのか、是非ご覧ください。今回は、実際に行ってみての感想、反省点を取り上げてみたいと思います。最初の気づきは、照明でした。停電になってしまうと、公園内にソーラー式照明灯はあるものの、ピンポイントで欲しい所を照らす灯りはありません。倉庫を開けるにしても、D型ポンプを搬送するにしても、防火水槽を開けるにしても、とにかく照明に頼らなくてはなりません。参加者個人も、懐中電灯や、ヘッドライト、リフレクターなどの装着が必須です。今回、夜にこの訓練を実施して得た、最大の気づきです。災害はいつやってくるか分からないと言いながら、防災訓練は参加者の集まりやすい曜日、時間帯を設定していました。この夜、防災倉庫にある、投光器を初めて使用して、何とか明かりの確保ができました。しかし、電気の延長コードが足りず、少し離れた位置からの投光となりました。ほとんど使用たことのなかった投光器が、使えることが分かり、これは良かったことです。各個人の安全のための明かり、投光器、延長コードの増量、など課題が見えてきました。

各個人の明かりの他、消火活動に参加するには、ヘルメットや軍手の装着が必須です。今回は、オレンジジャンパー(商店街の皆様も、お揃いのオレンジジャンパー)オレンジ帽子の服装でしたが、ヘルメットをかぶらなくてはいけなかったと思いました。消火作業に専念するあまり、わが身が危険な目にあうことは避けなければなりません。軍手も数名の人しかしていませんでした。大いに反省!

また、防火水槽を開けたときに、周りの人に開いてることを意識してもらうため、パイロンとトラ棒を設置することが必要だと感じました。防災倉庫に常備しているので、次回は試してみたいと思います。D型ポンプ操法訓練などでは、3人一組となって、活動いたしますが、とてもその人数では、対応しくきれない、こまごまとした作業が伴うことにも気づきました。また、エンジンをかけた時の騒音が激しかったので、近隣の方にご不快な思いをさせてしまい、今後訓練時には事前の周知が必要だと感じました。

こんなことも防災!このD級ポンプ操法訓練は、月に1回、実施する予定です。ぜひ、地域の皆様も、ご参加いただくような企画を、考えております。とにかく多くの習熟したスタッフが必要です。その前に、こんな協力もお願いします。ご自宅近くの、消火栓の位置、防火水槽の場所、街路消火器の場所、確認してみてください。火災現場近くのそれらの場所を、素早く指示してくださることも立派な防災活動です。(防火防災部 部長O)