風に揺れるオレンジ色の花、ナガミヒナゲシにご注意ください!

ナガミヒナゲシは、花壇やアスファルトの隙間などに生えている、長い茎を持つオレンジ色の可愛い花です。
繁殖力が強く、ほかの植物の成長を妨げる成分を放出することから「生態系に影響を与える植物」とされています。

地中海沿岸地域の外来種で、なんと1961年に世田谷区で日本で初めて確認されたそうです。
花言葉は、「なぐさめ」「癒し」「平静」などと穏やかなものですがアルカロイド性の有毒物質が含まれていて、素手で触ったりすると手がかぶれるおそれがあります。

しかし、栽培を禁止する特定外来生物には指定されていないようです。
このような外来種は、人間の活動によって他の地域から持ち込まれます。
在来種の二ホンタンポポと、外来種のセイヨウタンポポの例もあります。

反対に、日本から外国に渡った外来種の例では、「ススキ」や「葛」があります。
アメリカで増えすぎた葛は、動植物や建物を破壊して、「南部を飲み込んだつる」 「グリーンモンスター」というありがたくない別名をもらっているそうです。

可憐に風に揺れているナガミヒナゲシを見て、私たちの環境について考えてみませんか。

(環境厚生部 部長 A)