毎月やるから  習熟度UP!

皆さまは、世田谷区立砧八丁目児童遊園(砧8-16-2)に遊びに来られても、防災倉庫があることは、あまり意識されていないでしょう。その倉庫には、「法人格砧町自治会 可搬式消防ポンプ格納庫」と明記されています。普段は見ることが出来ないのですが、毎月1回、この格納庫から取り出して、操作訓練を実施しています。この消防ポンプは、通称Dポンと呼ばれています。毎月の第3木曜日を 私共は「Dポンデー」と呼んでいます。ウルトラセブンが見守る砧八丁目児童遊園で、11月20日(木)にも訓練を行いました。

D級可搬式消防ポンプは、一般人が操作できる最大の能力を持つ消防ポンプです。ガソリンエンジンで水をくみ上げ、放水、消火作業をする資機材です。電源は必要としません。「可搬式」という名前の通り、持ち運びがしやすく設計されていて、1~2人でも運搬可能です。軽量なため、人力で運び、狭い場所や水利の近くに設置することができます。D級というのは、もっとも小さいクラスで、初期消火に対応して、火の拡大を防ぐのに役立ちます。消防車両が入りづらい狭い路地などでも、活躍します。シンプルな構造なので、訓練を繰り返すことで基本操作を習得することが可能です。

初期の火災に対応するためのDポンは、1分間に130リットル以上の放水が可能です。操作も簡単で、少人数での使用が可能なことから、地域の町会や自主防災組織、学校などに配置されています。この消火活動は、ポンプの現物と、操作に携わる人と、操作スキルの三つが揃ってこそ、威力を発揮します。この操作訓練を、毎月一回行うことで、習熟度がアップします。寒さがきびしくなってきたこの時期でも、数回の操作でエンジンがかかり、スキルアップを実感できました。地域の多くの人が訓練に参加することで、地域の防災力を強化することが出来ます。ぜひ、御参加ください。(防火防災部 部長O)