歩こう会に参加いたしました!



身近なまちづくり推進協議会主催の12月5日(金)の「歩こう会」に参加してきました。健康増進を目的とした歩行会です。法人格砧町自治会からは理事2名が参加、この日は歩くにはもってこいの快晴。飛んでいる飛行機さえ見える、澄んだ空です。今回は、「経堂の由来と世田谷の歴史を知ろう」のサブタイトルで、地域ではお馴染みの、福昌寺、豪徳寺、松陰神社、世田谷代官屋敷・郷土資料館を訪れました。10時に経堂駅に参加者25名が集合、約2時間30分の行程を、楽しみました。



最初に訪れた「福昌寺」経堂駅近くにある、曹洞宗のお寺です。経堂の名の由来となったお寺だそうです。駅のホームからもその屋根が見えていて、知ってはいたけれど、なかなか現地に行ったことがないお寺でした。ご住職から、経堂の名の由来や、「頭を空っぽに」「当たり前に生きていく」など、人生においての指針となる、ありがたいお話もお聞きすることが出来ました。



次の目的地は、言わずと知れた「豪徳寺」。招き猫発祥の地と言われています。近頃は、たくさんの猫の置物が可愛いと、SNSやyutubeやInstagramに投稿が相次ぎ、Lucky Cat Templeとして拡散されて、外国からの参拝客が増えたのだとか。この日も参拝客の半数以上が外国の方でした。招き猫は、あまりの人気に生産が追い付かず、買えるのは一人1体と制限されていました。小さな500円のものから、7000円のくらいの大きなものまであります。願いが叶った時には、境内の「招福猫児奉納所」に、お納めするそうです。御朱印帳、お守り、絵馬、シールなどは、自販機でチケットを購入。外国の方も迷わなくて、いいですね。この日は、真っ白の衣装の、外国の方の花嫁姿を見ることが出来ました。




2008年に限定発売された『せたがやかるた』をご存知ですか。世田谷区内在住・在学の小学生から、世田谷の名所をイメージした読み句を募集。約1,600名から約2,900件の作品が集まりました。これらの中から「世田谷の魅力アップ推進委員」により 88句を選定し、2組のカルタが作られました。絵札のイラストは、区内唯一の美術大学である多摩美術大学の学生さんが、それぞれの感性でイメージして作成したものだそうです。400部限定生産販売の貴重品です。豪徳寺に関するカルタは、「ごうとくじ ふくがいっぱい まねきねこ」もう一つは「まねきねこ いいさまたすけ ごうとくじ」です。



豪徳寺を後に、松陰神社に向かいます。安政の大獄で刑死した、吉田松陰をまつる神社です。せたがやかるたの読み句に「わかばやし しょういんじんじゃで しちごさん」があるのですが、まさにこの日、可愛らしい七五三を祝う女児とご家族に、遭遇いたしました。 また、お賽銭はpaypayで、少し味気ない感じがしますが、これも時代の流れなのでしょうか。



ボロ市通り(世田谷区世田谷1丁目)を通って、代官屋敷に向かいます。静かなたたずまいの商店街ですが、12月15日(月)・16日(火)、そして来年1月15日(木)16日(金)にはその様相が一変します。世田谷区の伝統的な400年以上続くイベント「ボロ市」が開催されるからです。ボロ市に関するカルタは、「ボロいちは ねんまつねんしの ふうぶつし」と「ふゆにはね ボロいちまつり あるんだよ」です。そして、ボロ市名物代官餅。「さむくても だいかんもちは たべたいな」



世田谷代官屋敷では、学芸員の方のお話を伺うことが出来ました。文化財の保存管理がいかに大変な事か、使いながら、少しずつ改修していくなど、聞いてみなくては知ることが出来なかった貴重なお話。畳ひとつにしても、職人さんが少なくなって、修復作業は、大変なご苦労をなさるとか。部屋に上がらせていただき、高い天井や土壁に、しばし昔に思いをはせることが出来ました。歩行距離約4キロ。歩数にして12000歩。気持ちのよい汗をかいた歴史散歩。久々に「せたがやかるた」を取り出し訪ねた場所の魅力を再確認することが出来ました。皆さまも、身近な地域の名所・見どころを散策してみませんか。(広報部 部長K)

