2020年10月16日 実施                                                           区立砧八丁目児童遊園にて

                                 2020 法人格 砧町自治会 防火防災部
                       

スタンドパイプ 操作訓練
災害時は消防車は来ない。住民が協力して 消火活動に取り組もう!      

      スタンドパイプって何?


       
   大規模地震の後に、同時多発火災が発生すると、消防車の到着は期待できません。
  近くの住民が、協力して消火活動にあたる事になります。
  スタンドパイプとは、消火栓に接続して、水道の水圧を利用して
  放水して、消火作業をする器具です。
  ほとんどが、地元の町会・自治会の所有のものです。
  砧八丁目児童遊園の入り口には、スタンドパイプの赤い箱と、
  世田谷区が設置した街路消火器の赤い箱があります。
  公園に遊びに来た際には、注目してください。
  スタンドパイプは、地元の商店街、祖師谷みなみ商店街の皆さまと
  協力して取り付けたものです。
  実際の災害発生時に、即戦力になるべく、訓練も共同で行います。
    ⇦こちらは、スタンドパイプとホース、スピンドルドライバーなど
     一式が収納されている、固定式のタイプです。
  
 
      
 

固定式のタイプと
可動式のタイプ

   *スタンドパイプはどこにある?
   
   赤い箱に入っていて、スタンドパイプと表記されています。
  これらは消防署や行政の持ち物ではなく、多くは自治会や、商店街などで
  所有、管理、訓練をしています。
  他の区では、コンビニエンスストアーと協定を結び、設置している例もあります。
  法人格 砧町自治会会館の横にも、可動式ボックスに入ったスタンドパイプがあります。
  こちらは、可動式のもので、そのまま現場に一番近い消火栓の所まで運び
  消火栓に接続して、消火活動を行います。
  今回、その搬送訓練を兼ねて、自治会会館から、砧八丁目児童遊園まで
  運びました。移動は、車がついているので、一人で十分です。

  
     
 

 

   *スタンドパイプ一式、最寄りの消火栓、消火活動に携わる人最低4人!

   スタンドパイプは、所有するだけでは意味がありません。
  訓練を実施して、使える人を増やすことが大事です。
  スタンドパイプを操作する人、筒先の担当、ホースを適正に扱う人、全体に号令合図をする人。
  これだけの人数が揃って初めて消火作業が開始できます。
  ゆっくり丁寧に、操作方法を学びます。
  大声で人を呼び集めることは基本です。
  消火栓の開け方も、知っておきましょう。
  丸いものと、四角いものは、開け方が違います。
  車などの重みで、開けにくい消火栓がある事も確かです。
  慌てずに、的確に作業しましょう。
                                


* 消火栓いろいろ、路上観察 
  
  路上観察してみると、様々なマンホールがあります。
  黄色い太いラインで囲んであるのが消火栓です。
  この消火栓に、スタンドパイプを接続して、毎分100のリットルの水を放出することが出来ます。
  特に、木造家屋が密集している地域や、消防車が入れない狭い路地などで
  その威力を発揮します。
  
消火栓は、数が多く、大変有効な防災水利です。
  消火栓の圧力は、なんとホース7本分(1本20m)もあるということです。
  スタンドパイプの設置場所と共に、消火栓に位置も意識して見ておきましょう。
  丸いタイプと四角いタイプの開け方も確認しましょう。
  
       
     
 
  
 * 使い方、分かりますか?


   蓋を空けたら、すぐにスピンドルドライバーを差し込みます。
  四角いタイプの場合、蓋が倒れてこないようにするためです。
  中にある吐水口にスタンドパイプを接続します。
  結合が完全に出来ているか、一度上方に引っ張ってみます。
  ここで、一度スピンドルドライバーを反時計回りに少し回し、
  水が出るかの確認をします。
  細かい事ですが、消火栓の中に物を落とさないように注意。
  また、夜間の場合、懐中電灯などの照明も必要です。
  他の人が消火栓の中に落ちないよう、カラーコーンを置くこともポイントです。

  
               
       
     
 

 * ホースを延長、結合します。  

   ホースも巻き方によって、伸ばし方が違うそうです。
  シングル巻き場合、転がして伸ばします。
  スタンドパイプに、ホースを結合します。
  ホース先端に、筒先を結合します。
  どちらも、カチッと音がするまで差し込み、一度引っ張ってみて
  確実に結合されているのかを確認します。
  ホースの折れ曲がりが無いかの確認も重要です。
  「放水はじめ!!」の合図で、放水を開始します。
  合図確認後、スピンドルドライバーをゆっくり回し、放水操作をします。
  放水の反動力があるため、しっかりと前傾姿勢を取りましょう。
  確実な操作、ポイントごとの確認、声を出し合図の確認など
  一人一人の操作手順の習熟に加え、
  チームワークが最も大切だということに気が付きます。
  自分たちが出来ることで、この町を守るという意識も必要です。
  
   

   
 
             
  * やっぱり、普段からの交流が大事。町で顔見知りを増やそう!
 
   


  

  
    
   いつどこで発生するかわからない火災に対しての備えは、消火資機材はもちろんですが
  協力し合う地域の人々の力が重要です。
  先ずは、地域の人が優しく手を繋ぎ合う自治会に、加入することをお勧めします。
  商店街に出かけて、顔見知りを増やすことも日常で出来そうです。
  今回の訓練を通じて、声を掛け合い、協力し合うことの大切さを実感致しました。
  また、スタンドパイプは女性や高齢者でも、訓練をすれば使いこなせるということです。
  力のある男性だけが活躍するのではなく、
  商店街の女性部や、地域の学校の保護者の女性だけでの訓練も
  是非とも実施したいと計画しております。
  どうかスタンドパイプのボックス、消火栓の位置など
  日頃から確認したり、意識することをお勧めします。
  また、次回の訓練には、皆さまが積極的にご参加下さるよう、お呼びかけいたします。

  法人格 砧町自治会では、防災だけではなく、
  この地域で生活する人すべてが、安全で、安心で、
  いつまでも暮らしていきたい安住の町にするため
  防犯活動、交通安全、環境美化 等の活動を行っております。
  地域のつながりを意識できる、盆踊りやさくら祭り、七夕祭りなど、 
  みんなが楽しく参加できるイベントが、コロナ禍のため、中止や延期となってしまい
  残念な気持ちでいっぱいです。
  コロナ禍が終息したなら、また皆さまと楽しいイベントでお会いしましょう。
 


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