2019 法人格 砧町自治会 婦人部主催                        2019年9月19日(木) 9:30~12:00 法人格 砧町自治会会館

非常食・防災食ランチ会 


災害時の、食についてみんなで一緒に考えましょう!
日 月 火 水 食 金 土
火元  水  食料

在宅避難を想定して、7日間を過ごせる備蓄を考えてみましょう。


      安心トイレに続き、みんなで考える災害対策・今回は食をテーマにランチ会を開催いたしました。



 
    2019年9月19日 9時30分~12時
   法人格 砧町自治会 会館にて
非常食・防災食ランチ会を開催いたしました。
   今回のランチ会には、会員の皆さまはもとより、小学校、中学校の保護者の皆さま、
   他の町会の役員の皆さま、防災対策に取り組んでいらっしゃるNOP法人のメンバーの方
   砧まちづくりセンターの職員など、多く団体、様々な年代の方にお越しいただきました。
   ランチ会と言いながらも、食べる物は非常食です。
   あまり、お味には期待していなかったのですが
   それはそれは、美味しく楽しいランチ会になりました。その様子を、ご覧ください。

   
                         
災害時の調理のポイントは 手間を少なく! 洗い物を少なく! ゴミを少なく! です。
 

   * 全員 経験、非常食の賞味期限切れ!
 
   ランチ会に向けて、自宅にある非常食を調べてみたら、なんとクラッカーが賞味期限切れ!
   5年保存、長期保存などの表記に安心して、しまいこんでいました。
   参加者の皆さまも、同様の経験をなさっているようです。
   5年保存は、避難所、企業、行政などの、普段は食事をしない施設の保存期限ですね。
   日常、食事を作り、食べている家庭においては、それほど長い保存期間を必要としません。
   半年、一年のローリングストックで、十分だと思います。
   それならば、日常食の中で、対応できるものが、かなりあることがわかります。
   いつも食べている物を、災害時にも活用。常災兼備食という観点から集めてみました。
   保存方法も、こんなにありました。
   常温・冷凍・塩蔵・缶詰・乾燥食品・レトルト食品・冷凍食品・・・・・
   

   *水 確保   (  水  )

          重要なのは水  

        法人格 砧町自治会作成の「防災マップ」には、大蔵給水所と震災対策用井戸の
        場所が表記してあります。断水した時は、ここで給水が受けられるので安心です。
        また、少し遅れて、給水車が来てくれる可能性もあります。
        しかし、実際に災害が起きた場合、水をもらいに行くのは、大変な労力と時間を費やします。
        自宅に、一人一日3ℓ、できれば7日分の備蓄をおすすめします。
        2ℓのペットボトルは備蓄用に、500㏄の物は持ち運び用に便利です。
        また、日本は水道水をそのまま飲める、数少ない国の1つです。
        空のペットボトルの口までいっぱいに水を入れて、数日間なら保存できます。
        少し面倒でも、こうした備えも大切です。 
        水を移したり、分けてもらったりすると時に、折り畳みのジョウゴがあると便利です。

 * 熱 源 確 保    (火   元)

    
         温かいもの、食べなれた物が食べたい欲求は抑えられません。
        なんとしても、熱源を確保しなくては!
        電気・ガスが止まった時の調理はどうしましょう
        一番のお勧めはやはり、カセットコンロです。
        ホームセンターなどには数種類あります。ボンベも同時にご用意ください。
        ボンベ1本の燃焼時間は、強火で1時間程度です。
        キャンプや、バーベキューをなさる方は、火の扱い、どのような道具があるか
        熟知されているので、強みになります。
        焚火の火を皆で囲んで、癒されたと、被災地の方からの報告もありました。
        火を扱えることは、最強の防災力となります。
        
   
   
     
                
 カセットコンロ カセットボンベ 七 輪  ホットイート  スチームシェフ  公園には、かまどベンチや、
かまどスツールが
設置されています
 
  
 * 食 材 確 保    (  食  )

防災非常食 アルファ米

             食材は、防災食として市販されているアルファ米、パックご飯・チンご飯と呼ばれている
          レトルト包装米飯、パックのお餅、魚の缶詰、乾物、食パン、玉子、魚肉ソーセージなど、
          防災食以外は、いつも手元にあり、おなじみの物ばかりです。
          とにかく、買い物に行かずに、7日分の食事が作れるように、食材を揃えておきましょう。
          


       
             

  * 調理方法あれこれ

     ガスが使えない、電気が使えない状況で
     どのように食事を作る事が 出来るのか?  
    調理方法は、切るだけの簡単なものから、
    水を足すだけ、お湯を足すだけ
    袋の中で混ぜ合わせるだけの方法を試してみました。
    そして、いま話題の、ポリ袋クッキング、も試してみました。  
    ポリ袋と言っても、用途によって選び方が違います。
    混ぜたり、下味をつけたりする場合と、
    湯煎に使用する場合があります。

    湯煎用には、食品用、湯煎可、日本製、高密度ポリエチレンと
    表記されたものを 選んで下さい。

   
  
     法人格 砧町自治会で皆さまにお配りしている、サンプルは
    湯煎に使用可能の物です。

   
 
  * レシピ 

               
 いつもは電子レンジで
チンしているパックご飯。
よく見ると、湯煎の方法も
併記されています。
防災食のライスより
格段に安価
そこそこ日持ちもします。
 おなじみの、防災食。
味のバラエティーに
富んでいます。
本来、熱湯を入れて
作る物ですが
水でも、時間をかければ
完成します。

 炊飯袋、ハイゼックス、
お袋のワザ、などの商品名で
販売されています。
お水ではなく、
トマトジュース、野菜ジュースで、
炊いてみる方法も
お試しあれ
 支援物資として被災地に
送った時に、
お湯もないのに、
とクレームがあったそう。
でも時間をかければ、
水でも食べられました。
冷やし中華のよう。
 カップ焼きそばも、
水で調理
もちもちで青森の
つゆ焼きそばを
思い出すと
参加者の感想を
いただきました。
 ポリ袋に入れて湯煎したら
袋にくっついて失敗。
ならばと、出汁つゆと乾燥野菜
乾燥アゲを入れて
湯煎したら大成功!
短時間で、お雑煮が完成。
暖まります。

                 
 ご飯にも、うどんにも
食パンと一緒に!
日頃から、お好みの
レトルトカレーをチョイス
しておくといいですね。

レトルトには
中華丼の素・親子丼の素
等もあります。
 缶詰は最強の保存食
水煮のものを選んで
味つけを工夫します。
今回は、家庭菜園から
収穫した生野菜(想定)
とあえて
マヨネーズ、塩コショウで
味を調えました。
 ホットケーキの素は
水で溶いて、湯煎にします。
ふわふわの蒸しパンのようです。
お好みで、レーズンや
チョコチップを投入。
甘いものは、
心がホットします。


 湯煎用のポリ袋に入れ
手でもみながら味付け。
砂糖、出汁つゆの他
細かく切った魚肉ソーセージと
塩コショウで
オムレツ風にも仕上がります。
 マッシュポテトに水を足して
作ってみました。
塩コショー、マヨネーズで
味付け。
ドライオニオンは味を
整えるのに最適。
レーズンや、魚肉ソーセージを
プラスしても美味しい

         
 冷凍保存していた食パンは
自然解凍で食べられます。
他にも、冷凍庫の中には
自然解凍で食べられるものが
あります。
食パンには海苔やチーズを
のせて!
ジャムや蜂蜜もおすすめです。
 非常食としてのものより
市販の個包装のようかんが
お勧め。外出時には
バッグに入れておくと心強い
 野菜不足を解消
野菜ジュースは強い味方です。
開封前なら
常温保存の物もありますので
常備しておきましょう

 牛乳をかけずに
そのまま食べられます。
ドライフルーツが入って   
いるものは
ミネラルやビタミンが
豊富です。

 栄養満点、
一粒で
元気が湧いてきます。
外出時の、おともに
バッグに入れておきましょう。

  * 物だけではなく、意識も大切! 防災習慣!
    
           食材は 自宅に7日分
          水も、自宅に7日分(飲料として)
          水道水も備蓄
          食材は、持ち出し用2日分と自宅用5日分に分ける
          災害直後は1日2食
          冷蔵庫、冷凍庫の物から食べ始める
          乳幼児用に、液体ミルクも備蓄
          冷蔵庫の物だけで献立を立ててみる
          買い物に行かない日を作る
          ピクニック、ハイキングで避難経路を確認する
          バーベキュー、キャンプなどを体験する
          火おこしを体験する
          防災訓練に参加する 
→ → → → →
          ライフラインが遮断された時の対策をイメージする など・・・
                          
  豪華なランチプレート完成!さあ、一緒に試食しましょう。
  
                       
   1つの鍋の中に、ポリ袋に入れた様々な食材が投入されました。お湯は汚れず、何度でも繰り返し使えます!

  * こぼれ話
 
 今回のランチ会でも、いろいろな発見がありました。
 常災兼備食や、家庭のローリングストックのサイクルなどを重点にお知らせ致しましたが
 皆さまの関心は、すでに目の前にある食材や、調理方法でした。
 4班に分かれて、調理時間は約1時間。
 レシピはカードでお渡しいたしましたが、 担当や手順は各班任せ。
 参加者は本日名簿でシャッフルしたので、初対面の人が多い状況。
 しかし、作業が始まると、皆さま声を掛け合い、アイディアを出し合い
 楽し気な雰囲気で、笑顔と笑い声が飛び交います。
 ポリ袋による、湯煎料理がメインでしたが
 注目が集まったのは、水による調理です。
 カップ麺を、カップ焼きそばを、マッシュポテトを、切り干し大根を
 そしてアルファ米も、時間をかければ食べられるのです。
 様々な調理法を知っておくと
 いざという時に、慌てずに済みそうです。
  
 

  * ランチ会の感想を参加者の皆さまに お聞きしました!


 なんと豪華なランチプレート!

見た目も美味しそうで、素晴らしいランチ会。
普段ストックしている物で、豪華なランチが出来そう。
お湯でなくては出来ないと思っていたのに、水で出来るなんて。
短時間、限られた食材でこれだけの物が出来たのは驚き!
実際にやってみないと、分からなかった
貴重な体験だった。
キッチンばさみが包丁、牛乳パックがまな板、なかなか使える!
同じような災害食に関する企画をやりたい。目からうろこの料理体験ができた。
お鍋と、水があれば美味しいものが完成した。
ホットケーキの素で、ふわふわの蒸しパンが出来た。
災害時には、普段 使っている乾物が役に立つ。
水と火の確保が大切。
ふっくら玉子焼きが美味しかった。
皆さんの手際が良く、あっという間に出来た。
それぞれの班で、楽しそうに取り組んでいた。
水でも、いろいろできることが分かり、料理の概念がくつがえされた。

 
  

  * 主催者側の反省・今後の取り組み 

     初対面の方同志が、相談しながら、仲よく取り組んでいた。
    タイムキーパーの役割は重要。
    ポリ袋を湯煎する時に、浮き上がってきてしまう。
    メニューが多すぎたのでは
    キッチンバサミと牛乳パックは使い勝手が良かった
    普通のポリ袋と、湯煎用のポリ袋の説明をしてよかった。
    水で作る、カップ麺、焼きそばにこんなに関心が集まるとは!
    調理時間や材料を書いたレシピを、カード形式にしたのが良かった。
    高野豆腐を使った料理もやりたかった。
    冷凍保存しておいた食パンは、自然解凍で食べられる。
    その他にも、自然解凍で食べられる食材を探したい。
    ライスペーパーは、水で戻すだけで食べられる。
    次回のメニューに加えたい(黒蜜かけのデザートで)
    品数も、ボリュームも多かった。
    使い捨て容器を多用したのは、少し心が痛んだ。
    皆さま、完食していただいたので、ゴミが少なかった。
    参加者全員が、満腹で、満足していただいた。
    この企画を、機会があれば、広めていきたい。
    
3回の準備会での、試行錯誤が実を結んだ!

      参加者の皆さまからは、温かく好意的なご感想を頂きました。
      主催者側も、企画の完成度に概ね満足。
      今後も防災の自助力の強化に向けた研修会の開催を
      前向きに検討したいと思います。
      皆さま、ご参加ありがとうございました。
    



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