携帯トイレ 安心トイレとは

                                                                                                    

                                                                                                             

法人格 砧町自治会では、災害時のトイレパニック解消に向けて、事前の準備をお勧めしています。

自宅を最強の避難所にする!

    空腹は我慢できても、トイレは我慢できない!食料は分け合えても、トイレは分け合えない!

  知れば知るほど不安なことだらけ
   
    1925年から2016年までに起きたM7クラスの地震は49回
     1.8年に1回の割合
     30年以内に震度6弱の地震が起きる確率は80%
     日本の人口の1/3が関東地方に集中
     トイレットペーパーの40%が静岡県で生産
     電気の復旧まで 約1ヵ月
     水道の復旧まで 約2ヵ月
     下水道・ガスの復旧まで 約3ヵ月
     避難所は人であふれている!(自分が入れるとは限らない)
     トイレ回数は一日の食事の回数より多い 7回
     世田谷区内のバキュームカーの台数は 何台?

     


   気づかせてくれた きっかけは
       
この課題に取り組むきっかけとなったのが、2016年、目黒星美学園の女子校生による
「災害時のトイレ対策」の講習会でした。
被災地を訪れ、避難所のトイレ対策を実際に見てきた彼女たちの話には、説得力があり、引き込まれてしまいました。
私たちは、防災というと、初期消火や、救助訓練、AED、応急措置ばかりを考えていました。
 
災害時のトイレに関し、私たちは、何の対策も考えていなかったと気づきました。
一時的なトイレの処理だけではない、それにまつわる、様々な物の必要性にも気が付きました。
会員の皆さまにもお知らせして、備えてもらわなくてはと決意させられた、印象に残る講習会でした。
早速、先生・生徒の皆さまにその方法、購入先、プレゼンの仕方などを教えて頂きました。
当自治会は、災害時の自助力強化を目標に、在宅避難に重点を置き、動き始めました。
法人格 砧町自治会では、「安心トイレ」と名付けた5000セットのサンプルを作成、普及活動を始めました。
主催する防災訓練をはじめ、地域の防災訓練、会員研修会などで、
サンプルを配布するとともに、その必要性、重要性を訴えていきました。
自助力強化が最強の防災と考えます。
個人でできる防災対策、あなたのため、家族のための、災害時のトイレ対策を、ご紹介します。
       

 法人格 砧町自治会は動き出した
 講習会の後、直ぐに、法人格 砧町自治会は動き出しました。
 女子校生がセットした魔法の携帯トイレの、内容、入手先、価格、作成方法など
 目黒星美学園中学高等学校の皆さまに教えていただきました。
  
 災害時のトイレ対策の重要性を認識した法人格 砧町自治会では、
 避難所での対応より、先ずは在宅避難に重点を置き、自助力を強化しようと方向を定めました。
 在宅避難を想定して、トイレの準備が重要であると、会員の皆様に知ってもらうことを目標と致しました
 会員の皆さま、一人一人が、出来るだけ自力で 災害を乗り越えるための、事前の準備をして頂くよう、
 この携帯トイレの広報に努めようと決意いたしました。
 
 この携帯トイレを、安価・安定・安住・安息・安全の特長をとらえ、
 「安心トイレ」と名付けました。

     
 

   材料を取りそろえ、「安心トイレ」と名付けた携帯トイレを、セットした
45
    安心トイレと名付けた、トイレのセットは、次の物で構成されています。 
        〇 高分子給水ポリマーシート
        〇 黒のポリ袋(20ℓ用)
        〇 臭断袋
        〇 結束バンド、シール
        〇 説明書
        〇 外袋
 
   その他、便器全体にかぶせる、45ℓのポリ袋は、各自で準備していただくことにしました。
   このセットは、約40円で、出来上がりました。
   2020年現在、合計で5500セットを作成いたしました。

  
             
ポリマーシート、ロール状の物をカット  臭いを閉じ込める袋   結束バンド  黒いポリ袋 45ℓポリ袋 


    食う!寝る!トイレ!
    安心トイレのキャッチフレーズを、「食う!寝る!トイレ!」としてみました。
  
   避難所、で言われているTKBは、
   
T はトイレ、K はキッチン(水・食料のこと)B はベッド(居住空間)のことです。

   一番我慢が出来ない
Tが最初に来ています。
   防災訓練のメニューは数々あれど、自分自身に一番身近で、すぐに直面するのが災害時のトイレ問題です。
   食料のように、分け合えることも、我慢することも出来ません。
   安心トイレと名付けたのは、安心はもちろん、
   安全、安定、安楽、安住、安息、安価が 特長だからです。
   防災訓練、研修会などで、お配りしているのは、ただのサンプル、 皆さまの、考えるきっかけにして欲しいからです。
   必要とされている数を準備なさるのは、あなた自身です!

  「安心トイレ」の周知活動開始!
 
  早速、安心トイレの制作と並行して、周知活動に乗り出しました。
  分かりやすくお伝えするために、まずはポータブルトイレを購入。
  避難所などでトイレの数が足りない時に、掃除用具を入れる場所を個室にして
  ポータブルトイレを置き、携帯トイレをセットして、用が足せるという使い方もあるそうです。
  講習会で、携帯トイレの使用法の説明をして、参加者に体験していただく時にも、役立っています。
  
      その他 便器の代用品も集めてみました。
 
                        

    防火・防災訓練の、メニューに加えた




  
  2016年10月16日(日) 法人格 砧町自治会主催 防火防災訓練

   法人格 砧町自治会主催の、防火防災訓練のメニューに
  災害時のトイレ対策、「安心トイレ」の講習を加えました。

 
 この時、初めて会員の皆さまにご披露いたしました。
  災害時にライフラインが止まってしまうと、水洗トイレが使えなくなることを強調!
  「安心トイレ」のセット内容を見てもらい、吸水ポリマーシート、凝固剤の実験をいたしました。
  臭いを防ぐ袋の効果のほどは、カレー粉を使う方法を教えて頂いたのですが、
  この時期に、たくさん落ちている銀杏の実を入れて、その効果を実感していただきました

                          

   安心トイレの研修会を開催した
     水洗トイレが使えない! さあどうしましょう! みんなで一緒に考えましょう
   2017年3月2日に、「みんなで災害時のトイレ問題を考えよう」と題して、
  「安心トイレ」を話題の中心に、会員研修会を開催致しました。
  
 災害という現場現実に立ち向かうには、現物しかありません。
   ということで、多くのトイレ代用品や、凝固剤、臭いを閉じ込める袋をみてもらい
   安心トイレのサンプルを、お持ち帰りいただきました。

   上水道、屋内配管、下水道、下水処理場が健全に機能してこそ
   災害時でも、水洗トイレが使えると意識して頂きました。  
 
  
           
           
   


   地域の 地区会館のカウンターに置いて、配布した


    2018年、地域内にある、地区会館のカウンターに、配布用安心トイレを置かせていただきました。
   会員以外の地域の皆さまにも、意識していただくためです。
   会館に来られる皆さまは、強い関心を持たれた様で、安心トイレのサンプルは、あっという間になくなってしまいました。
   毎日補充して、一定の効果がみられたので、この広報活動は、約1か月で、完了いたしました。
   また、地域内の、大規模マンションの構内で行われた防災訓練の際も、訓練参加と同時に、安心トイレの広報にも務めました。
   住民の皆様に、サンプルを配布して、説明をいたしました。
 
      
               
  カウンターに置かれた安心トイレサンプル    20180708 地域内のマンションの防災訓練に参加   


    他町会で出前授業時を行った
   災害時トイレの周知活動を行う中、他の町会・自治会よりお声がかかり
  出前授業で、素人ながら、説明する機会も多くなりました。
  上馬まちづくりセンター、上北沢まちづくりセンターで、実演を交えて、説明をさせていただきました。
  地域のイベントでのサンプルの展示や、地元小学校で、携帯トイレの必要性を訴えたり、
  この取り組みのきっかけとなった、目黒星美学園の皆様に、当自治会の防災の歩みを説明する活動も行いました。
  防災や、トイレの取り組みがご縁で、様々な方たちと交流を深めていくことが出来ました。 
             
             

   音楽付きの 講習会をやってみた!
 
    2018年11月6日の会員研修では、
   「在宅避難時のトイレ問題を考える」と題して講習を行いました。

   会員の皆様に、これらの情報が、印象的にもっと浸透するようにと、
   音楽付きの新企画でやってみました。
   ピアノが得意な理事が、説明にあわせて、音楽を奏でます。
   オープニングは「トイレの神様」、AKBの「ヘビーローテーション」
   「可愛いベイビー」  「日々」(吉田山田)、「雪山賛歌」と続き
   「ブーフーウーの歌」、ピンクレディの「SOS]、ダパンプ「USA」
   締めくくりは「横須賀ストーリー」です。
   さて、どんな説明場面で、これらの曲が演奏されたか、ご想像下さい。

   
    
   

   講習会で、参加者全員で「安心トイレ」をセットしてみた!

  

    同じく2018年11月6日の講習会では、音楽付きの安心トイレの説明の後
   参加者全員で、安心トイレのセット作業をやってみました。
   どんな具材で構成されているかを、良く知っていただくためです。
   皆様にご協力頂き、短時間で500セットのサンプルが出来上がりました。
   もちろん、手伝って頂いた参加者全員に、安心トイレを、お持ち帰りいただきました。

    
                      
         

 
   
 セットした 「安心トイレ」をもとに、使い方を覚える!
 
       吸水ポリマーシートは、幅21㎝のロール状になっています。
       それを11㎝の長さにカットします。
       次に、カ
ットしたポリマーシートを袋に詰める作業があります。
       袋に詰めるのは、防湿と、ポリマーがポロポロと剥がれるのを防ぐためです。
       臭いを閉じ込める袋に、結束バンドをシールで貼り付けます。
       黒いポリ袋を袋のサイズに合わせて折りたたみます。
       それらを表紙・説明書に挟みこみ、外袋に入れます。
       やってみると、セット内容の理解と、手間がかかるのが分かります。
   
                   
             
  
 

   凝固剤の実験は、参加者も興味津々!実験で分かった大量の廃棄物!

  
   
携帯トイレのどれにでも必ず、凝固剤が組み込まれています。
  
凝固剤には、粉状、顆粒状、タブレット、シート状など様々あります。
  そこで、凝固剤を単体で入手して、その効果のほどを実験してみました。
  凝固剤を入れた容器に、色水を注いでみたのですが、固まる速さには余り違いを感じませんでした。
  むしろ、その扱いやすさに着目すべきだと思います。
  計量の手間がいらない、シート状のタイプがお勧めです。
  小さなお子様のいるご家庭でも安心だと思います。

  
                             
                   分かりやすいように、色水で試してみました。     
 
                
 

   あらゆる機会に、「安心トイレ」の周知活動!備蓄だけではなく、使い方の周知も大切!
     
                      
    
    講習会では、アンケートを実施してみました。
    ためになった。すぐに行動してみようと、心が動いた。
    実物の提示や、簡単な実験は良かった。
    携帯トイレが持ち帰れてよかった。顔見知りが増えた。
    災害時のトイレの大事なことに気づいた。
    等々、概ね暖かいご意見を頂き、講習会の成果が感じられるものでした

 
 


   地域内のグループホームに、200セット寄贈!






   地域内にあるグループホームへも、200セット寄贈いたしました。
  施設内での防災の対策や、実際にスタンドパイプの訓練などを行い
  災害時の協定を結んでいる、日頃から協力関係にあるグループホームです。
  自治会の防火防災訓練では、車椅子の操作をご指導いただきます。
  また、12月に行われる、クリスマスイルミネーションパトロールでは、
  サンタクロースの役割を担当して下さり、子供たちに喜ばれています。
  いつものお付き合いが、災害時には役立つと、思っています。

 
 
 グループホーム近くの 消火栓で、
 スタンドパイプの 訓練に取り組む
       
 

    全会員世帯に、サンプル配布!
    
    新聞などで、携帯トイレ備蓄の必要性が、報道されています。
   でも、「わかってはいるけど・・・・」が正直なところだと思います。
   防災訓練、講習会、会費を集めて下さった班長さん、様々な機会にサンプルを配布してまいりました。
   それでも、まだまだ会員皆さまの中に、お手元に情報が届いていない方が多くいらっしゃいました。
   2019年4月には、会員の皆様の全世帯に、サンプルをお届けすることいたしました。
   実物をご覧になり、内容を確認して、必要な事に気づいていただき、行動に繋がれば幸いです。
   災害に対する基礎体力を強化しましょう。

   
                
  
 


  もっと知りたい! トイレ処理のその後
    
   講習会、防災訓練で何度か、災害時のトイレについてお話するうち、
  参加者の質問内容が変わってきました。
  最初の頃は、どこで買えるか、いくらで買えるか、いくつ準備したらいいのか
  携帯トイレそのものについての質問が寄せられました。
  そのうち、どう処理すればいいのか、燃えるゴミに出していいのかなど
  トイレ処理その後についての質問が増えました。
  携帯トイレの裏面には、どれも各自治体の処理方法に従ってと表記されています。
  さあ、ここの地域の、処理方法はどうなのでしょう。
  まだまだ、調べなければならないことが多くあります。
  


   
         
   携帯トイレ裏面に表示されている、処分の方法
       各市町村のルールに従い、捨てて下さい。
      可燃ゴミでカンタン後処理!
      処分方法は各地方自治体の条例に従ってください。
      紙おむつと同様、可燃ごみとして処理してください。
            (自治体のゴミ収集方式により、異なる場合があります。)
      可燃ゴミとして処理頂けますが、自治体のゴミ収集方式を参考に、
      処理してください。
      廃棄は地域の規則に従い、可燃物として廃棄してください。
      処理後は、袋ごと可燃ゴミとして処分
                (各自治体の条例に従ってください)
      処分する時は市町村の条例に従ってください。
      紙おむつを参考に各自治体などのルールに従ってください。
      使用後は、燃えるゴミとして廃棄できます。
      各地方自治体の廃棄区分に従って処理してください。
      処分する時は市町村の条例に従ってください。
      可燃ゴミとして捨てられますが、
      自治体の収集方式を必ずご確認ください。
      吸水シートや袋は可燃物として処理が可能ですが、
      各自治体のルールに従って処分してください。

    これまでの災害時のトイレ対策の活動
   
2016年10月16日  避難所開設防災訓練の準備会で、
2016年10月16日  法人格 砧町自治会主催 防火防災訓練にて、安心トイレ説明、サンプル配布
2016年11月21日  避難所開設訓練にて、安心トイレ提示・説明
2017年   3月 2日  法人格 砧町自治会主催 会員研修会にて 講習(説明・実演)
2017年   4月 1日  会費納入時に、班長の方々に配布
2017年  5月21日  緑化祭りにて、安心トイレ説明・パネル展示
2017年  7月12日 上馬まちづくりセンターにて 防災の取り組み出前講習 安心トイレ説明、サンプル配布
2017年  9月10日  法人格 砧町自治会主催 炊き出し訓練にて、サンプル配布
2017年10月14日  法人格 砧町自治会主催 防火防災訓練にて、安心トイレ説明、サンプル配布
2017年11月  1日  地域内グループホームへ、200セット寄贈
2018年   4月 1日  会費納入時に、班長の方々に配布
2018年  5月29日  地元小学校運営委員会にて、自治会活動紹介、安心トイレサンプル配布
2018年   7月 8日  地域内大規模マンションの防災訓練にて、安心トイレ説明、サンプル配布
2018年  7月12日  地元小学校との懇談会で、サンプル配布
2018年  7月26日  世田谷区職員研修(法人格 砧町自治会会館)にて、安心トイレ説明、サンプル配布
2018年10月21日  法人格 砧町自治会主催  防火防災訓練にて、安心トイレ説明、サンプル配布
2018年11月  6日  法人格 砧町自治会主催 会員研修会 安心トイレ講習
2019年  2月28日 上北沢まちづくりセンターにて 安心トイレ 出前講習
2019年  3月  1日  地域内地区会館フロントに安心トイレ持ち帰り用サンプル設置
2019年  3月  7日  法人格 砧町自治会主催会員研修会 安心トイレ講習

2019年  4月  1日  法人格 砧町自治会  会員全世帯に配布
2019年10月20日  法人格 砧町自治会主催  防火防災訓練にて、安心トイレ説明、サンプル配布

これが大事 トイレ対策 3T!
 
 
在宅避難を想定して、災害時のトイレの備蓄をお勧めしてきましたが、 大きな災害が起こった時に、家にいるとは限りません。
 外出先で、また避難した先で、トイレを使用する場合もあります。 今、エレベーター内にも、携帯トイレが設置されています。
 避難所で、携帯トイレを渡されたら、使い方が分かりますか。
 災害時のトイレパニックに備えて、3っつのTを考えてみました。

         
T  トイレミックス 
             携帯トイレ、便器の代用品にも、いろいろな種類があります。
             避難所などでは、時間の経過とともに使用するするトイレが違ってきます。
             多くの処理方法を知っておきましょう
             日頃から、どのような方法があるか、意識しておきましょう。
       
T  トイレスキルアップ
             その時々に対応したトイレを使えるようにしましょう。
             外出先でも、トイレの場所を確認しましょう
             お子様が、和式トイレも使えるようにしておきましょう。
             外出時に、携帯トイレを持参しましょう
             バケツの水で、トイレを流してみましょう
       T  
トイレシェアー
             大地震の後でも、地盤や、建物の構造などの違いで、
             同じ地域内でもトイレが使える家と、使えない家がでてきます。
             トイレを貸し借りできる関係を日頃から築いておきましょう。
 
   これからも、災害時のトイレ対策に、地道に取り組んでいく決意です
                                                                                  

  法人格 砧町自治会は、個人情報に関する法令およびその他の規範を遵守し、会員の皆様の大切な個人情報の保護に万全を尽くします。


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